期末試験の発表「曖昧な日本語について」

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Dec 31, 2013 22:32
 日本語学部に入ったまえ、もう日本語の曖昧な言葉であることは知っている。しかし、日本語を習い始めてからこそ、その曖昧さをしみじみ感じてきました。日本人はよく「何々的」の「的」とか、「そうですが」の「が」とかを使って言葉を曖昧にさせます。その曖昧さの証拠はいろいろありますが、私に一番印象を与えてくれるのは「別に」という言葉です。
 「何ですか。」「いいえ、別に」。というようなやり取りは日常生活のなかでよく聞こえるものです。みんな何気なく「別に」を使いますが、外国人である私は始めてそれを聞いたとき、いったいどういう意味でしょうか、と迷っていました。「別に」というのは副詞であって、副詞でセンテンスをおわらせるのはどうも、というようにまったく理解できませんでした。後でそこに動詞の省略があるということがわかってきましたが、「別に」という言葉にはまだ妙な感じを抱いています。「いいえ、別に」というのは「いいえ、言いたいことはありません」というように取れますが、よく考えて見たら「言いたいことがある」というようにも理解できるでしょう。「意見はあるけれども誘って言わせてくれなければ、言わなくてもいい。」というような感じ。そうすると、こっちは進んで意見を聞いていいのですか、それともそのまま放置しておいたほうがいいのでしょうか。
 日本語の中で、「別に」と同じように省略のついた曖昧な言葉は、たとえば「どうも」とか接続助詞の「が」とか、いっぱいあります。こっちがズバリといわずに相手に察して悟ってもらいます。そんなやり方は、一般的には問題ないんですが、時や場合によっては、ずれがでて、思うとうりに自分の心を伝えられないこともあります。しかしながら、一方では日本語の曖昧さは言葉に柔らかさをつけ、相手に傷つけないように遠慮がちに話すという話し手の好意や両方のあいだにある暗黙の了解の美しさを私たちにも与えてくれます。
 ですから、日本語の曖昧さは諸刃の剣のようなものである。適切に使えば交流をより美しく、うまく進めさせることができます。しかし、やりすぎれば、かえって交流の妨げになる恐れもあります。
 以上です。ありがとうございます。
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