お茶を嗜む

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Jun 9, 2013 09:44
お茶を嗜む

 普通日本では「お茶を嗜む」といえば、堅苦しい場面が想像されるでしょうが、私の言う「お茶を嗜む」とは、ただのお茶を飲むだけです。礼儀作法にとらわらず、ただ白湯を飲むようなことだけです。当然お茶請けなどはありません。

 私は八十年余りも、お茶を飲み続けてきましたが、そのお茶の味を知るはずもなく、喉を潤すだけでした。いわゆるガブ飲みでした。

 四十年ほど前に、ある友達に誘われて茶芸舘へ行ってお茶を飲んだのがことの始まりでした。

 それは日本の茶道とは趣が多いに異なり、リラックスしながらお茶を飲むのです。お茶の実を小さな土瓶にタップリ入れて熱湯を注ぐのです。そのお茶を小さな猪口に、左から右、右から左へと交互に注いで、同じ濃さにします。そのお茶は、飲むというよりも啜るというほうが適切かと思われますが、始めての時には「苦い」としか感じられませんでしたが、飲み干した後の淡い甘さが堪らなく旨かった。これが本当の「お茶を嗜む」ということでしょう。

 今の社会がどうなっているのだろうか、世の中の景気が良かろうが悪かろうが、自分にかかわりがないと思うほどお茶にのめりこみ、この世の憂さを忘れてしまいます。静寂な世界に入って行くようでした

 「お茶を嗜む」醍醐味は正にここにあり。台湾の高山茶は、高値で売られていますが、それでも顧客は後を絶たず、特に中国大陸からの観光客は先を争って購入してお土産にしています。

 「お茶を嗜む」には、気の合った人と連れだって行けばよいでしょう。気兼ねなく世間話をすれば格好の時間つぶしになるのです。
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