台湾で​の「食事マナー」

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Aug 21, 2016 15:07
Changさん、Yukariさん、U3さん、Heechangさん、
ありがとうございました。
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 伝統的な台湾人(四十代以上)は食事中、ご飯を食べながら、今日の細かい出来事から、世界の動向という深刻なテーマまで、語り合う傾向がある。
 食事の最中、台湾人は自分の箸で、自分の好きな料理を客のお椀に取ってあげ *1、杯を交わし、酒を一口で飲み干し、そうしたら再び杯を満たす。お腹がいっぱいになるまでこれを繰り返す。
 そして、「敬酒」という行いがある。自分が飲みたいとき、客に「飲み干せ」と言い、乾杯の動きをする。こういう行いを、一回の食事で、何度も繰り返す。

 これらの全ては、自分の誠意や「好客」という客をもてなす行為ではなく、家族や友人との絆を更に深くするためでもある。
 客のお椀に料理を取ってあげるのは、客が遠い料理を取るのが不便なため、代わりに自分がしてあげるということである。
 「敬酒」も同じである。そういう台湾人は、自分だけで酒を飲むと、客が無礼と感じる恐れがあるから、みんなで同時に飲めば、大丈夫だと思って「敬酒」するのである。

 僕はこのような行動が、好きとは言えない。小さいころから、二十年も経ち、懐かしい思い出とはいえ、こういう光景はあまり再現して欲しくない。
 何故なら、まず、食べ物を口に入れたまま喋るのは、汚いとおもう。僕の場合、必ず食べ物を呑み込んでから喋る。
 次に、自分の好きな料理は自分で取りたい。好きでないものをお椀に入れられたら、なかなか文句を言いにくいので食べるしかない。
 最後に、みんなで一斉に酒を飲むのは、最初の乾杯だけにすればいいと思う。毎回やるのはやや面倒だと思う。

 一つの例を挙げよう。従姉のご主人は西ドイツ人であり、おじさんたちが「敬酒」を何回もやったので、彼はだんだんうんざりしていたような気がした。

 これらの行動は、いわゆる「もてなし」と言われる。
 だが、本当にそうなのか。僕はそうだと思わない。それはひたすら自分のもてなしの心を示そうとする行為だが、逆に相手の本当の求めに応えられなくなっている。

 本当に人のためなら、自分の思い通りではなく、相手の望みに従おう。

*1 台湾では、一人ずつ別々に料理を盛るのではなく、皆で大皿の料理を、自分の箸で取り分けて食べる。