三島由紀夫の「レター教室」③

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Oct 1, 2011 12:46
前の日記の続きです。

私の一番好きな人物は丸トラ一君です。手紙の内容は必ずテレビ鑑賞の話になってしまいますし、いわゆる「だめな男」の定型なのに、自分がモテモテのさわやかな青年という空想にふけっているばかりです。それらの特徴がどう手紙に出てくるのか本当に面白いです。丸トラ一君の手紙になると、必ず大笑いを起こす何かがそこに書いています。例えば「唇キャンデー・ルージュ」の子供向けのCMを本気に共産主義の宣伝だと疑うところ。そして、テレビを見ている間、豚があくびをするようなところの、どうでもいい映像を一生二度と見られないことが嫌で、そういう映像を保存するためにいつもカメラを用意しているところに、さすがに笑えないはずもなかったんです。それに、鈍感でのほほんと暮らす人に見えても、本当は人のずるい小細工を見破れる鋭い目が備わっています。

丸トラ一君だけではなく、他の人物の良いところも悪いところも含めてみんなとても面白くて大好きです。

この本を読むと思わず笑いが零れる時が多いでした。そうですね、ストレス解消にもいいかもしれないですよね。

興味がありましたら、是非読んでください!