三島由紀夫の「レター教室」②

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Sep 29, 2011 07:00
前の日記の続きです。

この小説の冒頭から巻末にかけて、登場人物は様々な要求を持って誰か他の登場人物に手紙を書きます。その欲求が満たされるために、猫をかぶって口先のうまい言葉で相手を思うままに動かせようとすることが決して少ないないです。5人はどちらも自分でもそういう手を使うので、なかなか罠に陥られないと思いきや、意外とだまされることがあります。

そしてこの小説にわたって、この5人の人物は他の人からもらった手紙を見せ合ったりもします。5人の「サークル」の人の手紙にしても、まったく別の人の手紙にしても (Whether it's the letter of a person in the circle of acquaintances, or a letter of a completely different person), その手紙を他の登場人物に見せ合って相談をすることがしょっちゅうです。例えば、受け入れたくない恋文の気持ちとか、「いい手紙」の手本とか、迷惑の「身の上相談」の手紙など。

次の日記に続きます。:)