シャーロック・ホームズ「赤毛連盟」のまとめ

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Jun 13, 2011 03:34
この間、コナン・ドイルの短編の和訳を幾つか読んできました。その中から1つ、「赤毛連盟」をまとめにしたいと思います。

話が始まるのは、相変わらずホームズとワトソンの宿泊所に来客が訪れます。その依頼人がでっぷりとして、勿体ぶった動作で、ごくありふれた英国の商人ですが、目立つ特徴としては髪の毛が燃えている炎のように赤いことです。

依頼者が小さな質屋を営んでおり、冷静な生活を送りながら極めて珍しい出来事に巻き込まれることになります。たった1ヶ月前に雇った店員がおかしい求人広告を見せに来ます。広告によると、「赤毛連盟」と名乗る団体に欠員が生じてそれを補って欲しいということです。かなりバカバカしいその話に耳を傾ける気がない商人は結局説き伏せられて、店員と一緒に面接に向かいます。

打ち合わせの所に着くと、予想を遥かに超えた光景が広がります。ロンドンのどこの方向からもやって来た赤毛の人が数えきれないほど多く集まって、例の商人は自分が選ばれるわけがないと悄気るところですが、連れて来た店員は諦めずに群衆の中を掻き分け、いつの間にか事務所の中へと2人が入ります。

素朴な事務所にいる代表はこちらよりも頭髪が赤い人で、応募者の髪の色に遠慮せずに感嘆します。これまで入ってきた何人の赤毛の人のうちに、貴方のような本当に燃え盛るような髪を見るのは初めてだ、と主張し、ためらうことなく合格おめでとうと言い張ります。

連盟員になってどういう仕事をするかと尋ねられると、それは名ばかりな仕事だけで、百科事典の項目を1つ1つ書き写すことです。しかしどうしても仕事のあいだは建物を絶対に出ないという条件を真剣に幾度か言い含めます。怪しいと思っても給料が高いから承知する商人がそして毎日その事務所に通って4時間のうちに百科事典の単語をそれぞれ書き写すことになります。

ですが突然、その給料豊かな仕事が不意になくなります。いつものように出勤したある朝、ドアが閉まっていて鋲で付けているボール紙には「赤毛連盟が解散する」と、素っ気ない説明だけがあります。

ホームズはその解せない事件に惹かれ調査を始めます。はっきりした点といえば1つ、その仕業の目的が、商人を毎日店を出られさせることです。質屋の周りを調べると、ちょうど隣り合わせになっている銀行があることを確かめて、真相が明らかになります。犯人はトンネルを掘っています。そして偽物の連盟を解散したのは、トンネルは出来上がったからに違いありません。

その夜、警察官と頭取とともに金貨が貯えられている地下室で待ち伏せをして、予想通りに2人の犯人が現れて逮捕されます。1人が例の店員で、もう1人が赤毛連盟の代表のふりをしていた赤毛の男。大きいスキャンダルから銀行を救ってあげたホームズは頭取から感謝の言葉を受けます。