発表するもの

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Mar 24, 2012 23:10
 これが私コンクールで発表するものなんですけど、皆様に直していただきませんか。どうも感謝してます。

 満ち足りた生活。きっと憧れるでしょうな。お金あり、瀟洒な家あり、高級車あり、ありあまるほどのブランド品に可愛いペット。欲しいものは何でも揃っている。それに欲しいと思えばいつだって手に入る。本音を言えば、私も憧れちゃうなこんな生活。今すぐにでも何もかも辞めて自由気ままな生活に飛び込んでみたい。煩わしい人間関係も気にしなくていいからな。
 でも、すべてが揃っているというのは、考えようによっては不幸だと思います。というのも、とても大切な部分が欠落しているように思うからです。すべてが揃っているのに欠落とは、またどうしてなんでしょうか?
 まあ、私はこういうことを言うんでしょうけど、満たされてしまうと、人間は努力をやめ怠惰になる。考えなくなる。創意工夫を忘れる。そう思うんです。つまり、人間として進歩が止まってしまう、と。そして、一生を順調に過ごすのは充実とは限りません。荒れの海を運航したことがない人は、静かな湖の得難さが分からないと同じように、不順な生活をしなかった人は落ち着いている生活を大切にしません。
その人達は、そんな静かな生活、そんな人生は退屈だと思っているかもしれません。
 でも、これはまたどうしてでしょうか?昔、ある養蜂家がいました。彼は花を追って日本中を縦走します。これは大変なことです。疲れるし、移動の運賃も馬鹿にならないし。もう少したやすく蜜を集める方法はないのか、彼は考えました。そうだ、いいことを思いついたぞ。一年中花が咲いている南方に行こう。そうすれば簡単に、しかも多くの蜜が集まります。南方に移ったばかりは、予想どおり多くの蜜が集まった。しかし、しばらくするとミツバチは蜜を集めなくなりました。どうしたのですか。彼は場所を変えました。だが結果は同じでした。答えは、一年中花が咲いているため、以前のように、花がしぼむ前に蜜を集めなければという切迫感がミツバチになくなってしまったのです。彼らにしてみれば、蜜はいつだって集められるんですからよ。満たされるというのはミツバチさえ怠惰にしてしまいます。ちょっと怖いでしょう。
 ですから、豊かな暮らしをして、年月を無駄に過ごす人はいるし、高い地位を持っているのに、力を発揮することはしない人もいるし、親からたくさんお金をもらって、自分の手で、お金を儲けることはできない人もいます。こういう人生は言うまでもない、けして充実な人生ではありません。
 私が憧れのは、少し足りないという生活です。少し足りないというのは自分に「思考、創意工夫、創造」という力を与えることです。簡単に言うと、毎日やる気バリバリで勉強して働いて、どうしたらいいか自分で考えて、自分でもやってみろうと創意工夫をします。
 そういう充実な人生があれば、幸せかどうか、成功するかどうかは重要なことではないと思います。もしくは変えてみれば、まさにこれが私の幸せな人生、私にとっての成功じゃないですか。