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2月3日(にがつみっか)の日記(一段目)
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2月3日(にがつみっか)の日記(一段目)
お母(かあ)さんの同僚(どうりょう)からの電話(でんわ)の中(なか)からの「お姉(ね)さんの娘(むすめ)は新(あたら)しい大学生活(だいがくせいかつ)のオリエンテーションがありませんでしたから、今回(こんかい)の冬休(ふゆやす)み帰(かえ)た、120斤(ひゃくにじゅうきん)から90斤(じゅうきゅきん)までも減(へ)りました。陳(ちん)さんの娘(むすめ)はどう?」と言(い)いました。
お母(かあ)さんの同僚(どうりょう)からの電話(でんわ)の中(なか)からの「お姉(ね)さんの娘(むすめ)は新(あたら)しい大学生活(だいがくせいかつ)のオリエンテーションがありませんでしたから、今回(こんかい)の冬休(ふゆやす)み帰(かえ)た、120斤(ひゃくにじゅうきん)から90斤(じゅうきゅきん)までも減(へ)りました。陳(ちん)さんの娘(むすめ)はどう?」と言(い)いました。
お母さんの同僚から電話があり(同僚からの電話で)、「お姉(ねえ)さんの娘さんは、大学のオリエンテーションがなかったので、今回冬休みに帰(かえ)ってきたそうですが、60㎏から45kgまで減っていたそうです。
日本では「斤」ではなく「kg(キログラム/キロ)」で表します。1斤が500gだそうです。
陳さんの娘さんはどう?」と言われたそうです。(と言ったそうです/って言ったそうです/って言われたそうです)
直接お母さまの同僚から電話を受けられたわけではなく、お母さんが電話を受けられているので、「言いました」ではなく、「言われた」「言ったそうだ」がいいと思います。
同僚の娘さんは一気に体重がやせられたんですね~~((+_+)) すごいですけど、体調が心配ですね~(´・ω・`) やせられててうらやましいですけど。。。
「から」と「ので」の使い分け
三木学
0.はじめに
先日、「この先、道路の幅が狭くなっていますので、徐行してください。」という看板をたまたまみかけた。それを見て、「ので」は同じ原因・理由を表す「から」と取り替え可能な気がしたが、「この先、道路の幅が狭くなっているから・・・」では不自然に感じられてしまう。この不自然さはどこから来るのかを今回のterm paperを通して少しでも明らかにしたい。
1.「から」の操作子機能
●格助詞「から」の操作子機能
今回研究対象に取り上げたのは接続助詞の「から」であるが、その出自である格助詞「から」を明らかにすることが、接続助詞の研究にも有用であると私は考える。他の助詞が具体的意味を持たないのに対し、格助詞「から」は助詞の中でも<起点・出所>という具体的な意味を付与することができるという点で、他の助詞とは異なった性質をもつ助詞である。田中・松本(1997)は格助詞の「xから」の操作子機能を<xを動作の発生する起点・出所として捉えよ>と定義した。
●接続助詞「から」の操作子機能
この操作子機能は接続助詞の「から」においても同様のものであると私は考える。ただ、接続助詞の場合、xの値は事態なので、この定義をもう少し接続助詞「x(だ)からy」の操作子機能の定義にふさわしい表現に変えて、<事態xを事態yの発生する起点・出所として捉えよ>と私は定義したい。
●「から」固有の意味
ところで、格助詞「から」は<起点・出所>を意味すると前述したが、<起点>を表すということは<起点>からどこかに向かうということを含意する。つまり、「から」は常に<移行>を想定させる助詞なのである。この事実は接続助詞においても言えることである。接続助詞の場合には、<起点>は<原因>にあたり、<原因>が<結果>に向かって<移行>するのである。格助詞、接続助詞、それぞれ場合における移行の様子を下に図示する。
格助詞「AからB(まで)」
(1)自転車で駅から学校まで行く。
名詞A
(駅)
名詞B
(学校)
<移行>
接続助詞「XからY」
(2)雨が降っているから出かけるのは見合わせよう。
事態X
(雨が降っている)
事態Y
(出かけるのは
見合わせよう)
<移行>
●格助詞と接続助詞の中間の用法
さらに、この格助詞「から」と接続助詞「から」の中間の役割を担っている助詞がある。それは、格助詞でありながら、原因・理由を表す「から」である。
(3)会議は十時から始まる。 【格助詞】 <起点・出所>
(4)ちょっとした事から喧嘩になった。 【格助詞】 <原因・理由>
(5)わたしはへただから恥ずかしい。 【接続助詞】<原因・理由>
『日本文法大辞典』明治書院
2.「ので」の操作子機能
●「ので」の出自
「の」+「で」=「ので」
「で」=「にて」
「ので」の操作子機能について研究するにあたり、「ので」という助詞の出自は「の」と「で」に分かれていて、さらに「で」は元来「にて」であるという考え方を私も採用したい。この考え方の妥当性を証明するため、一つの例文をここで挙げたい。
(6)雨が降っていたのと、台風が近づいていたの(と)で、大会は延期になった。
この例文では、「雨が降っていた」、「台風が近づいていた」という二つの原因が「と」という助詞で並置されている。このとき、最初の原因である「雨が降っていた」には、「の」だけが用いられ、「で」は伴っていない。あるいは省略されているとも言えるだろう。この例文を見ると、「の」と「で」は元来別の助詞であり、この二つの助詞を複合したものが「ので」であるということは明らかである。
●「の」の操作子機能
「の」の主な用法
① 連体修飾語をつくる。 例:「川の流れ」
② 主語を示す。 例:「わたしの書いた作文」
③ 対象を示す。 例:「水の飲みたい人」
④ 「こと」「もの」の意味をあらわす。 例:「行くのをきらう」
⑤ 「のもの」をあらわす。 例:「これはぼくのだ」
『現代国語辞典』三省堂
これらの用法の中で、「ので」の用法に当たるのは、④である。④の用法は文法的には体言化(名詞化)の機能があるといえる。
(7) To play tennis is a lot of fun. (不定詞の名詞的用法)
(8) Playing tennis is a lot of fun. (動名詞)
(9) テニスをすることはおもしろい。 (名詞)
(10)テニスをするのはおもしろい。 (格助詞 or 準体助詞)
この機能をふまえ、「の」の操作子機能をここでは、<事態xを体言化せよ>としたい。
●「で」の操作子機能
次に「で」であるが、「で」は基本的には<依拠場所>を表し、<対象限定>の働きがある。田中・松本(1997)は「で」の操作子機能を<xを対象限定し、動作を予期せよ>と定義した。その<対象限定>の働きは<領域限定><モノ限定>に二分される。
<領域限定>
(11)藤沢でこの店が一番うまい。
(12)日本で物価が高いのは何といっても東京だろう。
<モノ限定> (動作予期を含む)
(13)ペンで小説を書く。
(14)研究で悩む。
では、「ので」の場合の「で」はどのような機能があるだろうか。この場合でも「で」の<対象限定>の働きは失われていないと私は考える。さらに言及すると、この「で」は<(理由の)対象限定>とも言うべき機能がある。ちなみに田中・深谷(1998)は理由を表す接続助詞「ので」の「で」の働きを<コト限定>と位置づけている。いずれにせよ、「ので」の場合の「で」も<依拠場所>を表し、後件で述べられる<結果>が起こる<原因・理由>を限定している働きがある。
●「ので」の操作子機能
上で述べた「の」、「で」という二つの助詞を複合化させたのが、理由を表す接続助詞「ので」である。では、上記の個々の助詞の機能をふまえ、それらを融合させた「ので」の操作子機能を見ていきたい。
「太郎が来たので花子は喜んだ」という田中・深谷(1998)の例文を用いて、「ので」を詳しく見ていこう。まず、「の」は事態x「太郎が来た」を体言化する。そして次の助詞「で」は、前件「太郎が来た」を<理由>として限定し、後件の<結果>につなげる。私はこの「ので」の操作子機能を<事態xを体言化し、事態yが起こる原因・理由として限定せよ>と定義したい。言い換えれば、「ので」も「で」と同様、<依拠場所>を表しているのである。
3.「から」と「ので」の意味的差異
●「から」の表す意味
まず、「から」の操作子機能は<事態xを事態yの発生する出所として捉えよ>と定義した。それと同時に「から」は必ず<移行>を予期させる助詞であった。これは、後に述べる「ので」と比較すると、事態x<原因・理由>と事態y<結果>とのつながりが直接的である。このため、「から」を用いた表現も因果関係が直接的で明白となり、それゆえ、話者が因果関係を強調したいときに用いる。
「から」を用いる主な例
(15)おいしいからもうひとつ食べたい。 (話者の意志) 『日本文法大辞典』明治書院
(16)天気が良かったから楽しかったでしょうね。 (話者の推量) 『日本文法大辞典』明治書院
(17)よい子だからおとなしくしなさい (命令) 『広辞苑』岩波書店
(18)危ないからそっちへ行ってはいけないよ。 (禁止) 『日本文法大辞典』明治書院
(19)暑いから窓を開けてくれよ。 (依頼) 『日本文法大辞典』明治書院
(20)遅くなるから帰ります。 (正当性の主張) (尾方:1993)
●「ので」の表す意味
「ので」の操作子機能は<事態xを体言化し、事態yが起こる原因・理由として限定せよ>であった。そして、「ので」は事態yが起こる<依拠場所>を表すと上で述べた。「ので」は<依拠場所>を表すため、「から」における<原因>から<結果>への移行と比較すると、その因果関係ははるかに弱いものとなる。従って、「ので」は因果関係を前面に押し出したくないとき、因果関係を客観的に述べたいときに用いられる。
「ので」を用いる主な例
・表現を丁寧にするとき
(21)試合終了後は大変混雑いたしますので、お帰りの切符は今のうちにお求めになっておいてください。
『日本文法大辞典』明治書院
・事態の客観的な叙述
(22)強い風が吹いたので、あちこちの看板が倒れたりとばされたりしてしまった。
『日本文法大辞典』明治書院
・自己の正当性を強く主張したくないとき
(23)遅くなるので帰ります。 (尾方:1993)
その他では、『男性に比して、女性に好んで「ので」を多用する傾向がみられる』と『日本文法大辞典』は指摘している。これも、女性の方が自己の正当性を主張するような表現よりも、因果関係を前面に押し出さない控えめな表現を好むためであろう。
5.おわりに
この研究はすでに多くの研究者によってなされていたが、それでもまだ多くの見解があり、統一された答えは出されていない。それだけ、この二つの助詞に関する表現は多く、端的に用例、意味などを説明するのは難しい。しかし、今回のレポートを通してこれらの二つの助詞の基本的な使い分けの仕組みが理解できた。はじめにあげた「この先、道路の幅が狭くなっていますので、徐行してください。」という表現がなぜ「から」に置き換えられないかというのも、これが看板を使った公共の表現であり、それゆえ丁寧な表現を必要としているからであるということがわかった。